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温泉遺産とは

世界に誇る「温泉大国」である日本では、古来より温泉を治療や疲労回復に役立て、さらには熱源利用などの生活に密着した形で利用しています。温泉の効用について、科学的証明ができない時代においても、新鮮な温泉によって体と心を癒すことを覚え、そしてそれは長い年月の間に温泉利用の知恵として養われてきました。

しかし、高度成長の名のもとで旅ブームや温泉ブームが起り、それに伴って受け入れ側である宿泊施設や日帰り温泉施設の「近代化」「大型化」が進み、見せかけだけの快適さを売り物にする温泉施設が乱立することになりました。その結果、温泉の最大の魅力である「効能」や「温泉地の風情」が軽視され、また、歴史的に価値のある建造物や、湯守と旅籠の心意気を兼ね備えた経営者が、年々減少している状況になっています。

こういった状況に危機感を覚えた我々は、温泉ジャーナリスト・野口悦男(1947-2008)を中心とした日本全国の有志と共に「日本温泉遺産を守る会」を発足させ、長年にわたって日本全国の温泉施設を調査してまいりました。そしてこのたび、2009年時点での調査結果を「温泉遺産」として発表すると共に、引き続き全国の温泉ファンのお力を借り、「本物の温泉」と「温泉が生んだ日本の文化」を後世まで残せるようにしたいと考えております。

■野口悦男(1947-2008)
「源泉かけ流し」「にごり湯」「野湯」「立ち寄り湯」などの温泉用語を創出したことでも知られる温泉ジャーナリスト・冒険家。埼玉県に生まれ、奥武蔵の自然の中で育つ。山岳・スキーカメラマンとして活躍。ヒマラヤのナンダ・デビィ山域では、世界初のスキー縦走に成功。平成12年に日本全国三千湯の温泉入湯を果たし、晩年は温泉ジャーナリストとしてテレビ・雑誌で活躍。主な著書に「認定「温泉遺産」日本の名湯100」「とっておきの温泉 危ない温泉」「にごり湯百選」「温泉遺産」など多数。日本温泉遺産を守る会、初代代表。


関連書籍

これまでに刊行された日本温泉遺産を守る会の書籍を一部ご紹介します。

一度は泊まりたい「温泉遺産」厳選100+397軒 (講談社 Mook) (ムック)
定価:1600円(税別)

「源泉かけ流し風呂」をもつ温泉遺産認定の宿を、価格帯別に厳選して紹介。
写真が豊富で、宿選びの参考書に最適。

認定「温泉遺産」日本の名湯100 (ベスト新書 (144))
定価:1095円(税別)

温泉宿の選び方や温泉入浴法などを分かりやすく紹介。
新書サイズで通勤・通学中の愛読書に、そして旅のかばんにもぜひ一冊。

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